グラフは環境省(温室効果ガスインベントリオフィス)の値を使っています。
日本の家庭から1年間に排出される二酸化炭素の量は、世帯あたり5000kg以上にもなります。その40%は電気に由来します。ごみの焼却や、水道利用(水浄化や下水処理など)に伴って排出される二酸化炭素も、それぞれ6.5%と2.3%を占めており、ごみ問題や水問題とあわせて考えていく必要があります。
ちなみに電気は直接家庭から二酸化炭素が排出されるわけではありません。発電所で石油や石炭やガスなどが燃やされるときに二酸化炭素が発生し、電気に転換されたものが、家庭に届いて使われるという仕組みです。
用途別でみると、最も大きなものは「動力照明」という区分ですが、もろもろの家電製品がこのなかに含まれています。
なお冷房は全体の1.9%しかありません。暖房はそれに比べると5倍も多く排出されていますので、冬の時期にいかに省エネに取組むかが大切になっています。あわせて給湯も意外と大きな割合となっていますので、決して「湯水のように使う」ことがないようにしましょう。
温室効果ガスインベントリオフィス http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html
自分の家庭が多いのか少ないのか、判断の基準にしてみてください。
自分の家庭について、チェックしてみたい場合には、環境家計簿をインターネットから取り組むことができます。
2015年度から、家庭のエネルギー消費量についてアンケートを用いた調査がされるようになりました。インターネットアンケートと調査員アンケートがありますが、おおむね一致しているので、総合の値を用いて構わないと思います。
エネルギー機器の利用状況なども含めて調査がされています。月別のCO2排出量は表5-3-1で整理されています。