省エネの取り組みとして、お風呂の対策はとても効果的です。シャワーのためのお湯をつくるためのエネルギーは、20インチ程度のテレビを200台分つけているのに相当します。少しでもお湯の使用量を少なくすると、効果的な削減につながります。
シャワーは気持ちいいものですから、つい長い時間かけてしまいがちです。一般的な家庭では風呂の浴槽と同じ程度のお湯をシャワーで消費していると推計されています(省エネ基準の想定値)。時間を減らすのが難しい場合には、お湯の量を少なくする方法があります。
でも単に栓をひねって弱くするのでは、快適さが失われますが、ホームセンターにはいいものが売られています。シャワーの穴を小さくして、勢いを強くすることで、お湯の強さを弱くしても、同じ快適さが得られるようになります。
同じ快適さでも、およそお湯の量が3割削減できます。
現在都市ガスでお湯を沸かしている場合
ガスの削減(m3) | 光熱費の削減(円) | 二酸化炭素排出量の削減(kg) | |
1ヶ月の削減 | 9 | 1,000 | 18 |
1年の削減 | 110 | 13,000 | 220 |
現在灯油でお湯を沸かしている場合
灯油の削減(L) | 光熱費の削減(円) | 二酸化炭素排出量の削減(kg) | |
1ヶ月の削減 | 10 | 500 | 26 |
1年の削減 | 120 | 6,000 | 320 |
節水シャワーヘッドは、ホームセンター等で1000〜2000円程度で売られています。
それでもお湯をたくさん使ってしまう方は、E07 太陽熱温水器を設置して利用する、E04 真空貯湯式のソーラーシステムを設置して利用するなど太陽熱を利用する方法もあります。
シャワーの使い方は、人によって大きく異なりますが、一般的に浴槽にためるよりも、シャワーだけですますほうが、お湯の利用量は少なくなるとされています。たいていの人は、浴槽のお湯だけでなくシャワーを併用しているようです。
ちなみに、風呂桶で身体を流すより、シャワーで流すほうが少ないお湯で石けんを流すことができます。浴槽のお湯を身体を流すために使っている人も、自動湯張りの設定をしている場合には、お湯が追加されているために、省エネの使い方とは限りません。
まずはホームセンターで購入してくるところから始まります。シャワーホースまでついている場合もありますし、ヘッド部分だけの場合もあります。どちらでもかまいません。
シャワー栓には、メーカーにより違いがありますが、売られている省エネシャワーヘッドに、どのメーカーのタイプにも接続できるアダプタが用意されています。
取り替えるのに必要な道具は、通常のプライヤーで十分です。ただし、そのまま使うと傷がつきますので、雑巾や板ゴムなどをかまして回すようにしてください。
シャワーヘッドにも取替えの仕方が書かれていますので、よく読んで作業してください。簡単な日曜大工程度の作業になります。
シャワーをよく使う家庭におすすめです。