太陽の光で家電製品が使えるのは楽しいものです。
太陽光発電は、固定価格買取制度も整備され、新築住宅では標準にしたほうがお得になるような時代になっています。けれども、マンション住まいであったり、家が古いために屋根に太陽光発電を設置するをあきらめている方も多いかと思います。
それでも太陽光発電のメリットを受けてみたいというときにおすすめなのが、ベランダで小型の太陽光パネルを設置して、照明など一部の家電製品を動かすしくみです。100Vのコンセントと連携せずに、独立してバッテリーに充電して使うことになりますが、停電になったときでも、バッテリーにたまった電気を活用できるというメリットもあります。
すべての家電製品を動かすことはできませんが、停電時でも照明やラジオ、小型テレビなどを動かしたり、携帯電話の充電などに利用することは十分できます。
非常時のためにも有効ですし、太陽光を身近に感じられて楽しいです。
充電や電圧変換などにより5割程度のロスがあると考えたほうが適切です。50W程度のパネルを日当たりのいい場所に設置できれば、晴れの日には20Wの照明を5時間程度動かすことができます。
家電製品を動かすためには、以下のセットが必要になります。
1)太陽光発電パネル
50W(60cm四方程度) 1万円弱
100W(畳半畳程度) 2万円弱
アルミ枠のタイプ以外にも、プラスチック板に貼り付けられた少し曲がるタイプも販売されています。軽いので持ち運びに便利ですが、飛ばないように注意してください。年間を通じると、日当たりがよい場所で1日平均3時間程度の日射と考えてください。 |
2)充放電コントローラ
20A(最大200W)で 2000-5000円程度
3)バッテリー
ホームセンター、車パーツ店など サイズにより3000円(12Ah)〜1万円(54Ah)
容量全部が使えるわけではなく、半分以上残しておくほうが長持ちします。何を使うかによって、容量を決めてください。Ah(アンペアアワー)の値を12倍すると、1時間動かすことができる家電製品の消費電力になります。年間を通じて常に使いたい場合には、その地域で日の照らない日がどれだけ続くのかで、容量が決まります。太平洋側では10日程度動くことを含めて設計するといいようです。「日が照らなければ使うのを諦める」ことができるのであれば、あまり気にする必要はありません。 |
4)インバーター
ホームセンターにて 2000円程度(最大150W)
直接12V〜14Vの電圧で接続できるLED照明もあります。この場合には、インバーターは不要です。実用的に使っている事例もありますので、チャレンジしてみてください。 |
どんな機器を、どれだけの時間使いたいのか、一度自分の家庭の電気消費量を測定してみることをおすすめします。
もし屋根への設置ができるのであれば、E01 太陽光発電装置を屋根にとりつけることで、家庭の電気をまかなうほか、昼間にあまった電気を売電することもできます。
また、自分の家に設置できなくても、出資をすることで、地域でみなと一緒に発電所を運営することもできる時代になっています。 https://www.facebook.com/repowerforum(市民・地域共同発電所)
コントローラーはがんばれば自作することも可能です。設計してみるのも面白いでしょう。
日光がよくあたるマンションであれば、ベランダに設置することで発電ができます。ちょうど、ふとんを干すような感覚で、発電をすることができます。強風時など、ベランダから落ちないように注意して下さい。
マンションの場合には、屋上に設置させてもらえると、より発電量は増えます。