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シングルレバー水栓を正面で使わないようにしましょう

バーを右に倒して使う。
バーを正面で使う。

 洗面や台所などによく使われる水栓で、レバーが1本あって、右に倒しておくと水が、左に倒しておくとお湯が出てくる仕組みで、温度調整をしながらお湯を使うことができる便利な水栓です。

 この水栓をバーを正面にして使うことが多いかと思いますが、これではお湯と水が混じって出てきます。給湯器からは距離がありますので、少し使うだけだとお湯がたどりつくまでに止まってしまうこともありますが、お湯を作るためにエネルギーが消費されていることになります。

 このため、シングルレバー水栓で、お湯を使わない場合には、必ず右側に倒してから使うようにしてください。

 使っているつもりがなくても、消費されてしまっているお湯の割合は小さくなく、家庭のお湯の利用の5%程度がこうして無駄になっていると推計されています。

 最近の水栓では、正面で使ったときでも水のみが出るようにし、左側に傾けた時だけお湯が出るようなタイプが「節湯型C」として販売されています。

 効果

 家庭の給湯の割合は、3割近くと大きな割合を占めています(ガソリンを含まない場合)。その5%ですので、大きな削減につながります。

 また国の規格では、節湯C型の水栓利用で30%の削減とされていますので、既存のシングルレバー水栓でも、正面で使わないように気をつけることで、同じ程度削減ができる可能性があります。

 費用

 かかりません。習慣を変えるだけです。

 関連の取り組み

 冬場には、E98 洗面の温水の設定温度を低くすることもできます。また洗面だけでなく、シャワーでもお湯をたくさん使うことになります。たくさん消費しているということは、削減の効果も大きいということですので、E22 シャワーを出しっぱなしにせず、お湯を2割減らすなどもぜひ取組んでみてください。

 関連情報

 混合水栓やシャワーについては、節湯の機能と削減効果について国が認定しています。種類としては、手元止水(スイッチひとつ等ですぐに止められる)、小水量吐水(節水シャワーヘッドなど)、水優先吐水(シングルレバー水栓で正面で使うときにお湯を含めない)、とその組み合わせがあります。

 置き換えにより9〜36%の削減になることが示されており、リフォームや新規設置の場合には、こうした省エネ型のものを考えてみてください。逆に言えば、使い方によりそれだけ無駄にしているということ。水優先吐水の場合には30%減となっていますので、今シングルレバー水栓を使っている方は、正面で使うのでなく、右側に傾けて使うことで3割り程度減らすことになります。

 おすすめの家庭

 シングルレバー水栓を使っている家庭は、使い方の確認をしてみてください。



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