テレビの消費電力は、小型のものほど小さく、大型になるほど大きくなります。でも同じ大きさでも、消費電力は最大5割ほど違ってきます。買い替えをするときには、同じ大きさで、カタログなどで消費電力をチェックして、省エネ型のものを選ぶようにしましょう。
ただし、以前の同じ大きさのテレビと比較すると、消費電力量は小さくなってきています。以前21型ブラウン管テレビを使っていた場合には、省エネ型テレビを選べば32型でも同じ消費電力に抑えることができます。
テレビには、液晶(14〜36インチが中心)、ブラウン管(14〜20インチが中心:最近は販売が少なくなっています)、プラズマ(36インチ以上が中心)などのタイプがあります。同じ大きさであれば、液晶の消費電力がやや少ない傾向があります。ただし最近はプラズマも省エネ性能の高い商品が出回るようになっており、画面が大きいテレビでは液晶と大きく違わなくなっています。
電気の削減(kWh) | 光熱費の削減(円) | 二酸化炭素排出量の削減(kg) | |
1ヶ月の削減 | 9 | 200 | 3 |
1年の削減 | 110 | 2,400 | 40 |
液晶やプラズマは、ブラウン管のタイプにくらべてやや値段が高くなっていましたが、32型の液晶タイプでは、10万円前後のものが出回るようになりました。
ちなみに、大型になるほど販売価格も高くなります。
テレビは家庭の電気消費のおよそ1割を占めており、提案も多くなされています。E14 家にある消費電力の少ないテレビと交換して使うや、E16 小型のテレビを購入して使うといった機器の提案があります。
あとは、番組表を確認してつける時間を短くすることも有効です。
テレビには、明るさの調整をする機能がついています。部屋の明るさに合わせて自動調節する機能を有効にしたり、手動で暗くすることにより、消費電力をかなり削減することができます(特に液晶テレビの場合には半減程度までさせることができます)。ちなみに、音を大きくすると消費電力が大きくなるという話がされる場合もありますが、音の大きさはそれほど消費電力には影響しません。
電器屋さんの店頭で並んでいるものや、カタログには、どれが省エネ性能が高いかが表示されています。
テレビでは、「年間電気代」「年間電気消費量」が指標となります。この値が小さいほど省エネ性能が高いことになります。
なお、2011年で現在のアナログ放送が終了します。地上波デジタルに対応していないテレビの場合には、別途チューナーを購入して接続する必要があります。地上波デジタル放送に対応したテレビはチューナーで消費する電気も含めて、多少消費電力が高くなっています。なお、現在チューナーの価格は4万円近くしますが、2011年のアナログ放送が終了する直前ころには1万円程度に落ちているとの予測があります。2008年現在2万円程度にまで落ちています。突然アナログテレビが視聴できなくなる問題を避けるため、5000円程度まで安くなるようです。また生活保護世帯にはチューナーを配布することも検討されています。
テレビの買換を考えている家庭におすすめです。なお、2011年にはアナログ放送が終了しますので、それまで今までのテレビを使っておくというのも一つの方法です。