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読み解き:石川るい子編著「古民家の暮らし私流」

コラム-鈴木

本の表紙 古民家と言っても、群馬県渋川市の旅籠を移築した上で、3年間住んだ実際の経験が満載されている。古民家が注目される走りとなったもので、めくるページごとに大きく載せられている落ちついた写真が、芸術作品のような雰囲気である。

 本来であれば、そうした価値や良さを読み解いていくことが重要なのであろうが、商売がら興味を持ってしまったのは、「古民家ぐらしトラブル奮闘記」といった最後の章である。誤解しないでいただきたいのは、古民家が住みにくいという話題を持ち上げようというのではなく、古民家に住むことの課題や試行錯誤の様子を、ありのままに記録していただいている点に、最大限敬意を表したいという気持ちでいっぱいだということである。出版物ではなかなかできないことであり、こうした記録があるからこそ、古民家を真剣に検討する動きがでてきたのだと思われる。

 本筋でないので申し訳ないが、私が興味を持ったのは「天井からの露」で、古民家に限らず起こりうるものだと思われる。 

 

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手作りの省エネ:LEDテープ照明

コラム-鈴木

 

LEDテープ照明

 LEDが省エネであることはよく知られていますが、手作りにも非常に相性がよく、自分で切ってデザインして、いろいろ工夫ができる楽しみがあります。

  コンセントの電気を直接使うのではなく、パソコンやラジカセなどに使われる「電源アダプタ」を使いますので、感電などの心配もなく安全です。ちょうど太陽光パネルや鉛バッテリーの電圧と相性がよく、太陽光100%の明かりを作ることも可能です。

 使うLEDは「LEDテープライト」と呼ばれているもので、8mm幅のアルミテープにLEDがずらりと並んでいます。途中で切ることもでき、切ったテープを後から配線をつなぐこともできます。実は、店舗のディスプレイ照明などには、数年前から広く使われているものです。

 これで安価で実用的な照明をつくることができます。わが家は太陽光のバッテリーで使っており、シャンデリアのようなゴージャスさも演出してくれています。

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暖かく過ごすための試行錯誤:3すきま風をふせぐ

コラム-鈴木

 寒い日に、しっかり窓を締め切ったはずの部屋なのに、すきま風が吹き込んでくることはないでしょうか。特に床を伝わって冷たい風が、窓のほうから染み出してくるような感じになることもあります。

 よほど住んでいる人が注意散漫でなければ、窓を締めているのは確かでしょう。それでも風が吹き込んでくるのは、2種類の理由があります。

サッシ 一つは、実際に隙間があいている場合です。建物は壁や窓を完全密閉できるわけではなく、どれだけがんばっても隙間が生じて風が通りぬけてしまいます。木の板をつなぎ合わせるときに隙間ができますし、年月を経て歪みが大きくなります。木でなくても、古いアルミサッシなどでは前後に力を加えた時にガタガタゆれるようでは、横から見たときに少し隙間が空いているのが確認できます。また、電気などの穴を開けていくときにも隙間が生じます。どんなに密閉を考慮して建てた家でも、1平方メートルあたり、1平方cm相当の空気が通る穴ができてしまいます。この隙間面積(cm2/m2)をC値と言って、しばらくまでまでは省エネ基準で定められていました。次世代省エネ基準では、北東北や札幌では2以下、それ以外では5以下と定められていました。ただし次世代基準を達成している住宅が国内に5%程度しかない現状をみると、多くの家庭ではすき間だらけと考えて、間違いないと思います。

 もうひとつは、すきまが空いていないのに、隙間風が起こる場合です。窓際で、窓から風が吹き込んでくるような冷たさを感じる経験をお持ちの方は多いかと思います。窓や屋外に接する壁面で冷やされた空気が、重くなって吹き下ろし、床を伝わって冷たく感じられるものです。コールドドラフト(冷たい吹き下ろし風)と呼ばれます。

 原因は違いますが、この隙間風、冬場の生活にとっては、いちばん来てほしくない場所にやってくる、やっかいものです。


 

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暖かく過ごすための試行錯誤:2窓の断熱

コラム-鈴木

 家がしっかり断熱できているのであれば、暖房を使わずにも暖かさを維持することができます。なぜ暖房が必要なのかといえば、熱が逃げているために、それを補うエネルギーが必要となってくるためです。

 日本の住宅の場合には、暖房の熱の48%が窓から逃げていると推計されています(新省エネ基準モデル住宅での推計)。窓際が寒いというのは事実そのとおりで、熱が逃げやすく、いわば冷気がしみ込んでくるためです。上手に断熱をしてあげることで、快適に過ごすことができます。

 断熱ができていないと、夜に暖房を切ったあと、どんどん室温が下がっていきます。そして起きるのが嫌になるくらい寒い朝を迎えることになります。断熱ができてれば、エネルギーを使わなくても、暖かく朝を迎えることができます。

 


 

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暖かく過ごすための試行錯誤:1エアコンの風

コラム-鈴木

京都の冬 京都の冬は底冷えがする寒いところです。もともと断熱ができている家が少ないこともあり、北海道から来た人はほぼ間違いなく、「北海道より寒い」と言います。日本海側ほどではありませんが、日中も曇りがちで気温もあまり上がりません。おなじ近畿ですが、大阪まで出ると暖かい日差しが照っており、太陽のありがたく感じることがよくあります。1200年以上の昔から続く寒い生活を、今なお肌で感じることができる、素敵な町です。

 弊社が入っている4階建ての建物も、築40年を超えていることもあり、断熱たぶんなく、窓は単板ガラスです。いまどき複層ガラスや断熱はあたりまえとなり、しっかり断熱された建物は冷暖房消費も少なく健康にもプラスだと、講演では繰り返し言っているのですが、紺屋の白袴ですね。

 社会全体で断熱化を進めていく方向が間違いないとしても、当面は同じような寒い事務所・住宅で過ごしている方が多いでしょう。そんな方と同じ目線に立って、どんな工夫ができるか、試行錯誤を続けた記録を書き綴っていきたいと思います。すべての人が、化石燃料に頼らずとも、暖かく冬を過ごせる、そんな時代が来ることを願って。

 

執筆予定

1)エアコンの風が床まで届かない?

2)なんでもいいから窓を断熱せよ!

3)すきま風はもったいない

4)足元を温める

5)体を温める

 試行錯誤中のものもありますが、順次掲載していきます。


 

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講演録:ごみ減量のしかた2017 後編

コラム-鈴木

 2017年9月25日と26日に、大阪市で、ごみ減量推進員向けの講習会でお話をさせていただきました。そのときの話を整理してみました。その後編です。

(記事が長すぎて1本で書けないので、前後半に分けて掲載しています) 前編はこちら

 


 

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講演録:ごみ減量のしかた2017 前編

コラム-鈴木

 2017年9月25日と26日に、大阪市で、ごみ減量推進員向けの講習会でお話をさせていただきました。そのときの話を整理してみました。

 ごみ問題への関心は、以前より低くなっているのは確かですが、まだまだ削減をしないといけない大変な状況も迫っています。短い時間で、具体的な削減方法は伝えきれませんが、なぜ取り組むべきなのかを中心にお話させていただきました。

(記事が長すぎて1本で書けないので、前後半に分けて掲載します。後編はこちらです。

 


 

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パリの自転車発電デスク

  • 2016年4月 6日(水) 18:06 JST
  • 投稿者:
    hinodeya-鈴木
  • 閲覧数
    1,109
コラム-鈴木

2年ほど前に大阪樟蔭女子大学の石蔵教授にお会いして、海外の飛行機待合所で、ペダルをこいで発電ができるかっこいい机が設置されているとの話が持ちかけられ、発電部分の製作に関わらせていただきました。日本原子力発電所協会として、先生も活躍されています。

http://eco-powerplant.com/(日本原始力発電所協会)

先日パリに出掛ける機会があり観光してきたのですが、パリ市内のサンラザール駅構内でその発電デスクをみつけてしまいました。少し時間があったので、大喜びで発電してきました。

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保温調理に関する戦時中記事

  • 2015年11月20日(金) 08:52 JST
  • 投稿者:
    hinodeya-鈴木
  • 閲覧数
    1,305
コラム-鈴木

 これから寒くなってくると、鍋や温かい煮物がうれしくなります。長時間ことこと煮るのも風情があっていいのですが、省エネ面からは、煮え立ったころに火から下ろして保温しながら調理をする「保温調理」がおすすめです。ずっと火にかけておく必要がないために、コンロにつきっきりになる必要はなく、また適度な温度のために材料に味が染み込みやすく、おいしくなるというメリットもあります。

 先日、図書館に行ってみたところ、戦前から戦争中のころの雑誌にも、おすすめの調理法として掲載がされていました。「火なし焜炉(こんろ)」と言われていたようです。

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水害に強い土地か調べる方法

  • 2015年10月21日(水) 09:38 JST
  • 投稿者:
    hinodeya-鈴木
  • 閲覧数
    1,411
コラム-鈴木

自分が住んでいる土地が、土砂崩れや水害被害に受けやすいかどうかを調べるサイトがありました。現在自治体で作成しているハザードマップ(予測)だけでなく、明治前期に低湿地だったかどうか、大規模な造成地なのかどうかなどまで表示することができます。

個人的には、非常に詳細な土地の起伏がカラーで表示される昨日は、一日見ていても見飽きません。建物や森に隠れた、もともとの地表面の構造がきれいに見て取れます。路地のレベルでも起伏がわかるのは見事です。

2015年も鬼怒川決壊など、集中的な豪雨による被害が出ました。今後地球温暖化が進むと、よりこうした記録的な雨による被害が増えるとされています。万が一の対応のためにも、いちどご確認を。

 

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