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お風呂で、お湯を直接入れるのと追い焚きとどちらががいいのですか?

実は3種類の違った質問

 よくある質問なのですが、詳しく見てみると質問者によって、3種類の違った視点での質問に分かれます。どの意図なのかによって、結論が違ってきます。

1.風呂を沸かすときに 水を浴槽に満たして沸かすほうがいいのか、注ぎ湯したほうがいいのか

2.前日のお湯が残って次の日も使えるときに、残り湯を次の日に沸かすほうがいいのか、入 れ替えてお湯を入れたほうがいいのか

3.風呂に入っているときに時間がたってお湯がさめたときに、沸かすほうがいいのか、足し湯をしたほうがいいのか

 どれも悩む場面があるかと思います。

計算数値の前提

 まず前提として、お風呂にかかるおおよその数値を示します。お風呂やシャワーのお湯を作ったときに、水道代とガス代はほぼ同じくらいかかりますが、CO2はガス燃焼による分が大部分を閉めています。

 1m3のお湯を作るのに、水道代もガス代もそれぞれ300円程度かかります。一方で、CO2排出量は、水道分が0.5kgに対して、ガスは5kg相当と、水道のCO2負荷に対して加温による負荷が10倍程度かかります。

 「省エネ」というと、光熱水道費をへらす面と、環境負荷を減らす面の両方がありますが、お湯の省エネでは、お金と環境がずれてくる場合が出てきます。

1沸かすときには?

 世の中でよく情報として出回っている話は1「沸かす時にどちらがいいか」になります。

 結論から言えば、水を入れて沸かすより、注ぎ湯のほうが効率がよく、CO2排出が少なくなります。水の量は当然変わりません。

 温まったお湯を室外(給湯器までの配管)に出さないといけない分のロスが生じます。また、水より温度が高いために、給湯器で熱交換がしにくくロスが生じる分があります。特にエコジョーズなど潜熱回収型で影響が大きく、潜熱回収型は水温が高い夏の効率が落ちることが知られています。

 なお、自動湯はり(蛇口でなく浴槽の口からお湯が出てくる)は注ぎ湯と同じように、一方向のお湯の流れなので、おおむね省エネといえます。しかし、最後の仕上げの段階で追い焚き機能を使い、温度を調整しており、この分が多少効率が落ちます。ただ、お湯の止忘れがなく、お湯の量もきちんと調整されるので、結果的に省エネになっていると言っていいでしょう。

 省エネであるほうから 自動湯はり ≒ 注ぎ湯 > 水から沸かす になります。もっとも、太陽熱温水器などを利用できる場合は別です。

2前日のお湯を沸かす場合

 光熱水道費からすると沸かし直すほうが確実にお得になります。CO2排出量でみても、沸かし直しのほうが少ない場合が多いと考えられます。

 通常の浴槽の温度は1時間で2℃程度下がり、1日(20時間)後でも外気温より2-3℃高い温度が維持できます。断熱浴槽なら1時間で0.5℃とされているので、10℃程度高い温度が維持できている可能性があります。

 追い焚きの給湯効率が2割程度下がったとすると、25℃加温(17℃から42℃へ)のうち5℃分のロスに相当します。水のCO2排出量を含めると、通常の浴槽でほぼ同じ、断熱浴槽なら明確に削減になります。

 ただし、お風呂の水は雑菌が湧きやすく、2回以上使うことは望ましくありません。またお湯を使い回すといっても、朝まで保温など長時間保温するような場合には、逆にCO2排出は大きくなります。

3お湯が冷めつつあるとき

 注ぎ湯ではお湯の量全体を増やしてしまいますので、通常は追い焚きのほうが環境負荷は小さくなります。浴槽のお湯を使って少なくなっている場合に限り、注ぎ湯が有効となります。高い温度で注ぎ湯することになりますので、やけどには注意してください。

 なお、追い焚きでもたし湯でも、毎回、配管にたまった冷えたお湯の分(3から10リットル程度)が無駄になりますので、回数を減らすほうが省エネになります。

2018/05/05

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Last-modified: 2018-05-05 (土) 15:05:21 (15d), by 有限会社ひのでやエコライフ研究所