省エネ診断プラットホーム

多様な省エネ診断に対応できる、「省エネ診断プラットホーム」を作成しました。本プラットホームを活用して、診断ロジックを開発することで、家庭版のほか、事業所版についても診断が可能になります。

家庭の診断

 地域の実態に合わせた対策提案、診断実施者に合わせた提案内容・質問内容など、柔軟に対応することができます。

 自社・自宅の省エネに関心がある方が、機器の使い方やおおよその光熱費など、回答できる範囲で記入することでも、現状把握や、効果的な対策一覧を取得することができます。全ての質問に回答する必要はなく、たとえ何も記入をしなくても、標準的な提案が示されます。

 はじめて取り組む方は6つの質問だけで結果が表示される「簡易版」がおすすめです。また全体像を把握したい方は、家庭の状況に応じて有効な対策がどのように変化していくのか、1画面で整理した「統合画面版」でお試しください。

 なお、現在テスト公開を行っており、動作を確認していただくことができます。テスト公開版では、提案内容の保証は行っておりません。

家庭(日本語)一覧画面版詳細版スマホ対応簡易版
家庭(英語)一覧画面版詳細版スマホ対応簡易版
中国国内家庭(中国語)一覧画面版詳細版スマホ対応簡易版
事業者向け(日本語)一覧画面版詳細版

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特徴1 入力するたびにリアルタイムで結果が更新されます

 CO2排出量(光熱費)の内訳、平均との比較、月別の変動などをグラフ表示することができます。また、有効な対策についても計算をして提示することができます。

 入力項目はたくさんありますが、何も入力されていない状態でも、平均的な世帯・事業所と判断して結果を表示します。入力内容が充実するほど、家庭や事業所にあわせた診断結果が得られます。これらは、入力をするたびに、リアルタイムで表示が変更されます。

 最初のページで表示される「簡易入力」の項目からはじめるのが、おすすめです。これだけでも、家庭・事業所のおおよその対策が把握できます。


特徴2 内訳・平均との比較ができます

 どの分野からCO2が出ているのか、分析をすることができます。入力値を変更すると、グラフが変更されます。

 平均的な家庭・事業所も右に表示がされていますので、比較ができます。(家庭は、都道府県と世帯人数を考慮した平均、事業所は業種と延床面積を考慮した平均です)。

 色分けがされており、どの分野なのかは、マウスを近づけると表示されます。

 CO2排出量としてグラフを作成できるほか、エネルギー消費量、金額でも比較評価ができます。割合の大きい分野で対策を検討すると、省エネを効果的に実施することができます。


特徴3 月別のエネルギーの使い方が把握できます

 月によって光熱費は変わってきます。これを把握することで、冷房や暖房がどれだけ影響を与えているのかを、把握することができます。

 季節別のおおよその光熱費を入力しても表示がされますが、もし毎月の検針票があれば、記入をすることで、家庭・事業所の実態をよりよく把握することができます。


特徴4 有効な省エネ・温暖化対策を提案できます

 ヘッダー部分の「対策検討」ボタンを押すと表示されます。省エネ・地球温暖化対策に有効とされる対策が、家庭向けでは68種類、事業者向けでは72種類あらかじめ標準で用意されており、入力に応じて計算されて提示されます。

 CO2削減量のほか、光熱費としての削減効果も推計して示されます。

 対策の内容について詳しく知りたいばあいには、対策名をクリックすることで、解説画面が表示されます。

 表の右には「選択」のチェック欄がありますが、ここで選択をすると、平均比較のグラフのうち、「対策後」の棒グラフの値が変化し、どこまで削減効果があがるのかを把握することができます。

 上部に並んでいる分野タブを選択することで、分野別に対策を検討することも可能です。

※対策の追加や削除は、プラットホーム化しているために、比較的簡単に可能となっています。


特徴5 デマンドの把握ができます(事業者版のみ)

  ヘッダー部分の「デマンド」ボタンを押すと表示されます。1日(1時間毎)のデマンド値を入力することで、デマンドカーブを表示することができます。

 また、使用している機器の消費電力と使用時間帯を記入しながら、デマンドカーブに近づけることで、どの機器対策がピーク時間帯の削減に寄与するこかを把握することができます。

 ピーク時間帯の電力を削減することで、契約容量を削減することができれば、基本料金を下げることにつながります。 

  事業所における有効な光熱費削減対策のひとつです。


特徴6 機器等を追加して詳細な診断をすることができます

 冷蔵庫、エアコンなど、個別の機器についての診断をすることができます。

 このときに、複数台の機器がある場合には、入力欄右上の「追加」ボタンを押すことで、制限なく追加して、それぞれの機器を診断することができます。

 同様に、部屋を追加したり、車を追加したり、移動先(トリップ)を追加したりすることで、それぞれの診断も可能です。


特徴7 柔軟な変更に対応できます

 標準的なシステムについては、テスト公開をしていますが、以下の対応が比較的簡易にできるようになっています。ちなみに、家庭版と事業者版は基本的に同じプラットホームの上で、設定を変更することで公開をしています。

  • 事業者、家庭など対象を変えた診断
  • 地域ごとに有効な対策の追加削除
  • 作業をする人ごとの画面・対策設計(例:電気店が診断を行う、工務店が診断を行うなど)
  • 言語の変更、診断対象国の変更

特徴8 画面・操作の変更に対応できます

 基本的ロジックのもとで、入力数を制限したり、提案する内容を制限したりすることで、目的にあったわかりやすい提案を作り上げることができます。入力項目を大幅に減らして、最初の導入として使うことができる「簡易版」も、要望に応じて作成しました。

 なおテスト公開しているものは、機能を一式示すために提示しているもので、シンプルに構築しています。診断画面については、ニーズに応じて対応をすることも可能です。