桜見物しながらの自転車通勤(自転車通勤のすすめ2021京都)

投稿者: | 2021-04-08
63 views

自転車通勤のいいところは、季節を感じて寄り道をしながらいけるところです。いつもよりちょっとだけ早く起きて散策をしてみませんか。

桜が咲くころは、いつもと違ったルートをたどって、ゆっくり桜散策をします。今年の記録です。

南禅寺(これは日曜日の昼間。東山図5番)

早起きをすると、まだ人出も少ないため、ゆっくりと(人のいない)桜の風景を楽しむことができます。特に京都の場合には、観光客が多い時間帯になってしまうと、自転車を押して歩かないといけない場所も多々あり、早起きがとってもおすすめです。

#自転車でのよそ見・わき見運転は厳禁です。交通ルールの順守はもちろん、いつもと違う道は特に注意して走りましょう。桜をみるときは、安全な場所に停止してください。

東山あたり(哲学の道・祇園など)

東山近辺は、かなり桜の見どころが多くあります。神社仏閣の中でも、絵はがきになるようないい写真の場所もあるのでようが、さすがに朝は受付が閉まっており、また開いていてもわざわざお金を払ってまで入るのもためらわれ(京都在住者の一般的な感覚)ます。お寺の付近をぶらぶら探してみると、オープンな場所でも見栄えのいい場所が多くあり、楽しめるものです。

東山かいわい

桜のきれいな場所に番号をつけていますので参考にしてください。あくまでも今年廻った場所というだけで、ほかにもいい場所がたくさんあると思います。

今年の桜は、地球温暖化のせいか、記録的に早く咲きました。その中でも一番早く咲いたのが14番の御所のしだれ桜です。ここから桜がはじまります。

御所

まっすぐな砂利道と、はるか遠くまでまっすぐ続く塀と、異世界にきたような気分になれる御所ですが、木々もたくさんあります。緑の中でおしとやかに咲くのが、この桜です。まあ、このころは梅林のほうが賑やかなので、ついつい梅の真っ赤な色に目が行ってしまいますが、こちらはむしろ落ち着いたたたずまいを楽しめます。ちなみに御所には、たくさんの種類の桜が植えてあり、もう少しすると違いを楽しむこともできます。

1番から4番まではセットで、琵琶湖疎水沿いの桜です。明治初期以来ずっと琵琶湖から流れ続けている疎水で、その両側にはずっと桜が植えられています。この上流にあたる山科にも桜がずっと植わっており、それが散るころには、水面に花びらが積もりながら流れてきます。途中で除去されているようで、下流のほうが敷き詰められているというわけではありません。

3番が銀閣寺道、4番が哲学の道にあたります。ここは観光シーズンは車と人ばかりで、とても自転車など走れる状態ではないのですが、朝8時前はほとんど人通りもなく、楽しむことができます。

哲学の道(銀閣寺口)

一方もともと人通りは少ないのですが、1番から2番にかけての疎水沿いも桜並木となって、車通りも少なく、気持ちがいい場所です。歩道は自転車が通れませんが、道路の疎水側を南向き(2番は東向き)に走るとちょうど桜並木をかすりながら走り抜けることができます。

桜の枝が道側に張り出していることもありますので、頭をかがめて、走り抜けてください。

5番の南禅寺から6番のインクラインも桜がきれいなところです。

南禅寺(5番)は京都のお寺としてはめずらしく、主な建物はオープンスペースにあり、散策を楽しむことができます。桜だらけという場所ではありませんが、建物中心に桜を楽しむことができます。明治時代のレンガ造りの水道橋がお寺の中を走っていることでも有名です。このあたりでよく本を読んで時間をすごしたものです。

インクライン(6番)には、坂道をまっすぐ今は使われていない線路が伸びており、その両側に桜が植えてあります。疎水は水供給だけでなく、昔は船を使った物流にも使われ、インクラインを使って高い場所を流れる疎水まで、物資を引き上げていたそうです。

インクラインの下は、平安神宮の並びになります。昔はこの高低差を使ってこの場所で発電をしていたのですが、いまはもう少し下流のほうにある夷川発電所で発電が続けられています。平安神宮の南から、西へと直角に曲がりながら続いている堀のまわりも、桜がきれいなところです。まだ若いせいか迫力が強いわけではありませんが、昔ながらの遊覧船などもあり、橋の上からの風景はきれいです(撮っていませんが)。

 夷川発電所の出口あたり(11番)の写真は撮っておきました。

夷川発電所下

写真正面奥が夷川発電所で、いまでも小規模ですが水力発電を続けています。水路の南側(写真右側)の散歩道も気持ちがいいところです。

さて、平安神宮あたりの桜を満喫したら、三条通を越えて、青蓮院(しょうれんいん)の坂を自転車で一気に登りましょう。大きな巨大クスノキが枝を広げて迎えてくれます。常緑樹のクスノキは春に葉が多く入れ替わるのですが、このころにはお寺の方が掃き掃除を毎日しています。永遠に変わらない風景のような気もしてきます。

少し汗ばむくらいの坂をのぼりきって、しばらく走ると、知恩院(8番ちょっと上)が見えてきます。

知恩院

ここは見事な山門を楽しみましょう。桜も見事ですが、引き立て役です。ここも山門の上まで無料で入れますので、散歩にいいところです。

知恩院から道路沿いに曲がると、そのまま東大路通りまでの下り道となります。ここをスピードを出して下るのも楽しいのですが、下がり始める手前に八坂神社の門がありますので、ここをくぐります。自動車は通れず、自転車だからこその楽しみです。門をくぐるとすぐに桜の園が広がります。

丸山公園しだれ桜

京都の学生・会社員にはおなじみの花見宴会スポット「丸山公園(8番下)」です。朝からブルーシートの陣取りがされていることで有名なのですが、今年はもちろんコロナ禍で禁止です。

宴会がしやすそうな間隔で桜が植えられたエリアがあるのですが、見どころの桜としては、やはり歴史あるしだれ桜でしょう。晴れていたら、背中方向から照る朝日に輝いて見事なのですが、今年は少し恵まれませんでした。でも、見事です。

ここから八坂神社の入り口まで、公園内を車が通れる程度の道が続いていますので、桜の園を横目で楽しみながら、下り坂をゆっくり走り抜けていきます。

ちなみに八坂神社まで出ると四条通になります。ここは自転車が通れませんのでご注意ください。200mほど東大路を北に戻って、細い道を西に入り、白川へと進みます。

白川

石畳と白川の両側にお茶屋さんが並ぶという、京都きっての雰囲気のある場所(9番)です。そこに桜が満開になるんですから、見逃す手はありません。結婚写真の撮影、ドラマの撮影などもよくされています。この橋から西(正面方向)向きに200mほどこうした石畳の道が続いてます。その先の道路を挟んだ向かいも見事な桜です。ビルに挟まれた狭い場所ですが、桜に囲まれたような気分になる不思議な場所です。ここのライトアップは涙が出てくるくらいきれいです。最近は、あまりにも人が集まりすぎるのでライトアップも中止されているようです。

確かにコロナ禍のせいか、特に人通りは少ないですね。なかなかこうした写真は撮れないです。

私も桜のシーズンは白川の桜にさそわれて通ることが多いですが、それ以外の季節は、祇園甲部を通らせていただくこともあります。朝は人通りも少なく、道の両側に趣のあるお茶屋が並ぶ中を走り抜けるのは気持ちがいいものです。

さて、年度末の仕事に追いまくられ、どうしても帰りは夜遅くなってしまいます。そんなときにも、桜を見ながら帰ることが、心を豊かにしてくれます。

10番の高瀬川沿いは、四条から五条まで桜並木のライトアップがされており、つい写真に撮りたくなるような美しさです。森鴎外の小説にもなっていますが、ここを荷物を運ぶ船が行き交っていました。いまは船運もなく、上の白川と同じように水の深さは10㎝ほどしかありません。通りは細く、南向き一方通行となっていることから、ライトアップも少し南向きに傾けてあるため、自転車で北向きに走ろうとすると少しまぶしく感じます。安全のためにも、桜を楽しむのであれば、南向きに走るほうがいいかもしれません。いずれにせよ、本当に道が細いので、交通には注意してください。ちなみに、昼間には、サギが道の真ん中を闊歩して交通渋滞を引き起こすこともあるような、のどかなところです。

12番の鴨川から、出町柳のデルタ(川の合流地点のことを京都でこう呼んでいるだけで、学問的にはデルタは河口部の三角地帯を言います)を越えて、13番の高野川方面にかけて、桜並木も見事です。高速で走り抜ける楽しみを味わうなら、川端通の道路を北向きに走りましょう。桜の下の通り抜けをゆっくり楽しみたい場合は、歩道を走ることもできますが、歩行者や対向自転車には十分注意を払ってください。桜を上に眺めながら、河川敷を走るのも乙です。こちらも自転車・歩行者が多いですので、注意してください。

ちなみに鴨川・高野川は、ライトアップはしていませんので、夜はしっかり前を向いて走りましょう。

大原方面・洛北

大原・静市

京都市の北側は山に囲まれています。坂道が好きな自転車乗りにとっては、今日はどの坂を上ろうかと選びたい放題の恵まれた場所です。鞍馬から花背に抜ける花背峠は標高760mにもなり、気温も4℃ほど低くなります。

1番の八瀬から、2番の大原にかけては、斜度も3~5%程度でママチャリでも楽しめるエリアです。車通りは少し多いので、旧道を選びながら安全運転で進みましょう。大原までは片道15kmほどです。

1番の八瀬は谷間に集落ができている地域で、両側に広がる山の桜が見事です。桜を集めて咲かせているのではなく、山頂付近までぱらぱらとちりばめられているのが、本来の桜の姿なのでしょうか、落ち着くようなきれいさです。

2番の大原も、三千院、寂光院など観光地としても有名です。ここも、特定の桜というわけではなく、ちいさな盆地の朝霞の中、ほんのりとうかびあがる桜が趣があります。

日曜日の朝には、朝市が開催されており、にぎわいます。せっかく自転車で来たのなら、新鮮な野菜を調達していくというのも楽しみです。

さて、大原まできて往復するだけではもったいないです。さらに江文峠を上って、静原へと抜けてみましょう。最大10%程度の坂ですが、高さで100mほど登れば峠にたどりつき、比較的広い道ですので、重力に従って流れて行って下さい。静原の集落を抜け、採石場を超えると、左手(道の南側)に見事な桜並木が見えてきます。軽い下りが続いていますので、流しながら眺めることもできます。

静市の交差点まで下りてきます。ここを右(北)に曲がると鞍馬方面、左(南)に折れると岩倉へと戻ります。正面方向には上り坂がありますが、ここも一気に登りましょう。息苦しくなる前に、頂上にたどり着ける程度です。頂上付近には京都市の東北部清掃工場がありますが、朝の時間はまだあまりごみ収集車も走っていませんし、広い道で気持ちはいいです。あとは、川沿いに下るだけです。

4番は賀茂川沿いに桜ですが、片側1車線の比較的狭い土手道沿いに桜が植えられています。ピンクの桜と緑がかった山桜が交互に植えられているようで、淡い2つの色のコントラストが見事です。肩にかするくらいに張り出した2種類の桜をよけながら、高速で道路を走り抜ける感じでの楽しみ方ができます。ただ交通量も多いので、ここはよそ見をせずに十分注意しながら車の流れに従って走ってください。危ないので、ママチャリの場合には、河川敷に降りた方がいいかもしれません。

逆に5番は、植物園横の土手で、自転車通行可能な歩道です。近隣の桜の中では、比較的遅くに咲き始めます。見晴らしいのいい河原が続いており、散歩道としてもよくつかわれており、むしろ人通りが多い場合には、押して歩く形になります。

さて、北大路通まで出たら、西の方へと向かっていきましょう。6番は金閣寺のあたりですが、ここは中に入ることができません。金閣寺から立命館大学、竜安寺、仁和寺へと続く「衣笠の道」は自転車で走っていても気持ちいいところです。仁和寺は少しだけ道路から桜も見えます。

嵯峨・嵐山

嵯峨嵐山

衣笠の道を抜けると、交通の要衝「宇多野福王子交差点」にたどりつきます。軽快に自転車で走ってきても、ここでいったん信号待ちをします。左に折れると花園から市内に戻り、右に折れると京北に続く主要道路です。ここをまっすく西へと進みます。一度大きく丘をのぼったあと、林の中のやや薄暗い下りが続き、それが一気に開けたところで、右手に広沢の池が見えます。風がないときは、水面に景色が映りこみます。

広沢の池

開発が制限されている嵯峨野エリアで、山へと広がる畑も趣があります。

そのまままっすぐ進むと、嵐山へと続きます。桜の季節以外でも、竹林なども有名です。通常は人通りが多いのですが、早朝の場合には、ゆっくり自転車で走ることもできます。

嵐山

嵐山は、渡月橋からの紅葉がきれいですが、桜も見事です。天龍寺の中はもっときれいだという話ですが、今回はパスします。

嵐山までは、京都市の中心部から10km程度で、自転車では30~60分程度でいくことができます。ただ自転車乗りにとって嵐山が有名なのは、ここから桂川沿いに自転車道が整備されている点でしょう。地図はOpen Street Mapのものですが、自転車道がピンク色で示されています。

自転車道沿いは桜以外にも自然を感じることができ、通年楽しむことができます。ここは朝から散歩する方がおおくいます。自転車道といいますが、歩行者優先は絶対です。

八幡の背割桜

京都からは少しはずれますが、自転車+桜で欠かすことができないのが、桂川、淀川、木津川の3つの川が合流する場所にある土手沿いに植えられた背割桜です。嵐山から自転車道が整備されており、市内から15kmほどですので、朝の通勤前に寄っていくこともできます。

八幡背割桜

自転車交通の要衝で、嵐山方面への桂川沿いの道が続くほか、木津川沿いに奈良方面に向かうこともできますし、淀川を下ることで大阪方面に向かうときにもここを通ります。橋のそばにある「さくらであい館」は、いつでかけても自転車でいっぱいです。

明智光秀と羽柴秀吉が戦った山崎の合戦の場所はこの周辺です。

背割桜

京都市内の桜と違い、思いっきり羽振りがいいです。土手の両側の斜面に向かって、遠慮なく枝をのばしています。

歩道

もちろんここは自転車禁止で、駐輪場に止めてからゆっくり歩いて楽しみます。

これだけ桜を満喫することができれば、会社についてから気持ちよく仕事をすることができます。

9時出社ですが、いつもよりちょっと早めに7時ころに家を出ることができれば、京都市周辺の桜の名所を巡ることができます。

出社が少し遅れても、「桜がきれいだったので」と言い訳をしましょう。きっと許してくれます。

いかがでしょうか、あなたも自転車通勤してみませんか?