JEPXシステムプライス0円時のみ電気を使う

投稿者: | 2022-04-19
330 views

会社として実行できるかどうか、思考実験をしている段階の記事です。

RE100でいいのか

小さな会社で、それほど電気を消費しないので、CO2排出ゼロの電力メニューを買うだけで、月数百円で「RE100(相当)できました」と言えてしまいます。事務所に太陽光発電装置を設置してもいいですし、事務所であればカーボンニュートラルはそれほど難しい選択ではなくなっています。

現状の心配なところは、大規模事業者が再エネを争って買い占める中で、中小企業が「遅れている」と言われたり、発電設置側で無理な設置が進んでしまうあたりでしょうか。

もうすこしみんなで協力しあって、再エネを進めていくことはできないかな、というのが思考実験の発端です。

日本の太陽光は余っている?

まだ太陽光発電で供給できる電力量は、日本全体の消費の7.6%(2019年度)とされており、まだまだ増やしていくべきものです。ただ一方で、九州電力などは以前から日射が多く電気消費が少ない季節の昼間は、電気が余ってしまうために、太陽光発電施設からの電気の買取を停止する操作(出力制御)が行われており、2022年春になって東北電力・四国電力でも始まるようになりました。出力制御されるとはいえ、太陽光等が100%というわけではなく火力発電も併用されているのですが、これは夕方以降太陽が沈んでから火力出力を上げるために準備時間が必要ということで必要最低限の運用となっています。

数値の見方によるのでしょうが、まだ「太陽光は増やす余地がある」のだけれど「太陽光が余っている」状況も起きており、需要側で利用形態を変えたり、充電したりと、別の形での調整が必要になってきます。

余談ですが、個人的には「太陽光が余っている」「太陽光の出力制御をした」など、太陽光に調整させる記述となっている点が気になっています。世の中の電力のバランスで不要な発電が発生しているのですから、「火力発電した分・原子力で作った分も捨てている」と言い換えてもいいのではないかなと思います。こっちのほうが「もったいない」感じが出てきて、社会全体で対応する動きが出てくるのではないでしょうか。

太陽光発電は燃料代0円で発電ができる市場破壊的な発電であり、それがJEPXの市場取引にも出てきます。30分ごとに市場価格が公表されていますが、2022年4月1日時点では夜間の単価は14~30円/kWh程度と高くなっているのに対し、昼間の単価は東京エリアを除いて0.01円/kWhとただみたいな値段になっています。晴れた昼間には太陽光発電がされて、電力需要より発電量のほうが多くなっており、こうした取引価格になっています。晴れている日であれば、ほぼ毎日こうした市場取引価格0円がでてきて、10時間以上0円に張り付く場合もあります。ちなみに実際に購入する場合には託送料などもかかり、それらを含めて小売電力事業者が単価を決めています。2021年には数日一部の電力会社で起こった程度でしたが、今年は0円が急増している感じですね。

2022年4月20日 スポット市場システムプライス(JEPX)

価格以上の意味がある0円

値段が安いだけでも選んで買う理由としては十分かと思います。ただそれ以上に、世の中全体で再エネ割合を上げていくためにも、この0円電気をどうにか活用していくことが求められそうです。

まさに世の中で電気が捨てられている部分ですので、これを活用することで、発電の無駄を減らせます。また、夕方以降に火力発電を急増させる必要がある負担も、社会的に減らすことができ、結果的にに火力ニーズを減らしていくことにもつながります。

いわば、「おてんとうさまに合わせた生活・事業をしよう」ということです。いずれは南の島のハメハメハ大王の逆を張って「風が吹いたらお仕事だ」というのもありかもしれません。

エネルギーマネジメント(というか構想)

日常の仕事は、パソコンときどきプリンタなのでほとんど電気は消費しません。小さな規模の会社なので、季節がいいころなら、昼間の電気消費量は、夜間+100W程度に収まることが多いです。夕方以降はバッテリーで稼働してもいいのですが、ネット回線などもあるので多少のバッテリーがあれば十分でしょう。

労働環境は大切ですので、夏の冷房、冬の暖房は一定必要になってきます。こちらは極端に消費が多くなりそうです。1日100円くらいエアコンの電気代がかかるので、4~5kWhくらい消費するかもしれません。

夏に市場価格が0円/kWhになるのかわかりませんが、冷房を使う時間帯と太陽光が発電する時間帯はだいたい一致してくるかと思います。早めに仕事を終えて、残る人は夕涼みしながらお仕事といった感じでちょうどいいでしょうね。逆に暑くて曇りの日は、労働環境の制約からお休みにすべきかと思います。

問題は冬でしょうか。京都は日本海気候なので曇りがちで、あまり太陽光発電に依存するのも望ましくないかもしれません。断熱をしっかりするのは前提としても、夜間ずっと暖かい温度を維持し続けるだけの断熱は難しいでしょうし、ペレットストーブか何かが必須になるかもしれません。

熱を使うというと、調理やポットのお湯を沸かすのが少し制約がかかりそうですね。晴れていなければ食事抜きでしょうか。

まあ、曇りの日(市場価格が0にならない日)が数日続いたとしても、仕事が続けられる程度のバッテリーは用意しておいたほうがいいかもしれません。